催眠術と心霊学

二十世紀初頭に始まり、現在でもいまだに、科学とオカルティズムの中間的立場にある「心霊学」という分野がある。

心霊学とは、霊の実存、テレパシー、透視、念力等その他の超常現象を、科学的に検証しようという学問(万人が学問として認めているわけではない)で、この中には催眠術も含まれている。催眠術は心霊学にとって、それ自体が研究対象であり、また、二十世紀初頭には、超常現象を意図的に発生させる術として、あたりまえに利用されていた。また当時、欧米のある一派の研究団体の中には、催眠術を心霊現象と唱える一派も出てきたりして、本当は心理学と密接な関係にあったはずの催眠というものが、時代と共に心理学と切り離されていってしまったことも事実である。しかし、催眠現象の中には、現在の心理学でも、簡単に説明のできない現象があることも事実である。

要するに「催眠」というものは、「暗示」だけを取れば、ある程度科学的に説明できるが、暗示により誘導される「心」の追求をして行くと、テレパシー、透視等の超常現象につながりが出てきて、科学的に説明のつかない現象が出てくる。また、「気功」とも密接なつながりが出てくることも事実である。この変の催眠研究は、二十世紀初頭も現在も、あまり進歩していない。この変の不可思議さが「催眠」の魅力でもあるのだ。